内村鑑三の言葉

無教会主義や内村鑑三、キリスト教について

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

内村鑑三 「幸福の道」

内村鑑三 「幸福の道」 (昭和四年十月十日 『聖書之研究』第三百五十一号) ○ 幸福なるは至って容易である。心の中に人を愛すればよいのである。そうすればただちに幸福が得られる。 人に愛せらるることを待つに及ばない。愛せられざるに自分から進んで人を…

内村鑑三 「最大の奥義」

内村鑑三 「最大の奥義」(大正十二年六月十日 『聖書之研究』第二百七十五号) 奥義中の奥義は、悪に関する奥義である。悪が善を為すは、確実なる実験の事実である。しかれども、悪はそれがゆえに善なるにあらず。また、善はそれがゆえに悪なるにあらず。サ…

内村鑑三 「神の言(ことば)としての聖書」

内村鑑三 「神の言(ことば)としての聖書」 (大正十二年六月十日 『聖書之研究』第二百七十五号) 聖書は神の言(ことば)である。私はそのことを疑わない。しかしながら、いかなる意味において神のことばであるか。そのことを説明するの必要がある。 聖書…

内村鑑三 「力と真理」

内村鑑三「力と真理」 (明治三十八年九月十日『新希望』六十七号「精神」 署名・研究生 (全集十三巻)」 キリスト教は真理であって力である。力ある真理である。真の力である。力のない真理ではない。真でない力ではない。 兵力は力である。しかし、真の力…

内村鑑三 「余の今日の祈願」

内村鑑三 「余の今日の祈願」 (明治三十八年九月十日『新希望』六十七号「精神」 署名・砕心生 (全集十三巻)」 神様、私は今は、あなた様の御祝福によりまして、何にも他に欲しくありません。金も欲しくありません。名誉も欲しくありません。人望も欲しく…