内村鑑三の言葉

無教会主義や内村鑑三、キリスト教について

2016-01-10から1日間の記事一覧

内村鑑三 「失望と希望(日本国の先途)」

内村鑑三 「失望と希望(日本国の先途)」 私共に取りましては愛すべき名とては天上天下唯(ただ)二つあるのみであります。 その一つはイエスでありまして、その他の者は日本であります。 これを英語でもうしますればその第一はJesusでありまして、その第二は…

内村鑑三 「万全の策」

内村鑑三 「万全の策」 「神その羽をもって汝を庇い給わん。汝その翼の下に隠れん、その真実は盾なり干なり」 (詩篇第九十一篇四節) 神の命を待てよ、然らば何事も行われん。 身を神に任かせよ、しからばすべての力は汝に加えられん。 汝は神の属(もの)に…

内村鑑三 「寒中の芽」

内村鑑三 「寒中の芽」 一、春 の 枝 に 花 あ り 夏 の 枝 に 葉 あ り 秋 の 枝 に 果 あ り 冬 の 枝 に 慰 め あ り 二、花 散 り て 後 に 葉 落 ち て 後 に 果 失 せ て 後 に 芽 は 枝 に 顕(あら) は る 三、ああ 憂い に 沈 む も の よ ああ不…

内村鑑三 「楽しき生涯 (韻なき紀律なき一片の真情)」

内村鑑三 「楽しき生涯 (韻なき紀律なき一片の真情)」 我の諂(へつら)ふべき人なし 我の組すべき党派なし 我の戴くべき僧侶なし 我の維持すべき爵位なし 我に事ふべきの神あり 我に愛すべきの国あり 我に救ふべきの人あり 我に養ふべきの父母と妻子あり 四…

内村鑑三 『罪と完全』

内村鑑三 『罪と完全』 (昭和四年三月十日 『聖書之研究』三百四十四号) ○ある教会信者に「君には罪の苦悶はないか」と尋ねたらば、彼は左のごとくに答えた。 人間は弱い者である。私は人間である。ゆえに私は弱くある。私が罪を犯すは当然である。 と。こ…